施工管理の奥深さに心惹かれ、
仕事に励む

伝統ある病院の増築・改修における設備工事

山梨県都留市にあるK病院が、新病棟の増築とそれに伴う既存建物の改修を行うこととなり、一水工業は機械設備工事を請け負った。

施工管理を担当したのは渡辺勝。まず工事の概要を教えてもらった。

W ・K病院は精神科の外来・入院医療を行う、地域でも信頼の厚い精神病院です。患者数の増加により病床が足りなくなってきたということで、新棟の建設と、それに伴う既存建物の改修を行うことになりました。

一水工業が担当したのは、その機械設備工事です。空調、換気設備、給排水衛生設備、消火設備、また、病院に必要な医療ガス設備の工事も行いました。その中で私は、現場代理人として工程管理、品質管理、安全管理、原価管理などを担いました。

入院用の病室など部屋数が多いため、建物の面積に対して設備工事のウエイトが大きいプロジェクトだった。また、建物自体が二等辺三角形という特殊な形状だったことから、図面を検討したり、現場の職人に施工してもらったりする際には工夫や調整が必要だったと渡辺は教えてくれた。

さらに、この工事が始まったのは2021年2月。ちょうどコロナ禍で、半導体が不足していた時期だ。工事に必要な機械や資材など、通常であれば1〜2週間で入るものが2〜3カ月かかり、中には半年以上待つものもあったと渡辺は振り返る。

W ・工事の終わりは決まっているので、資材の発注管理とかがちょっと大変でしたね。前もって発注できればいいんですけど、どうしても工事が進んでからじゃないと仕様が決まらず発注できないものもあったりするので。お客様や設計事務所さんとの定例会議で、納期関係の状況報告をしっかり行っていましたが、実際には弊社の請負部分ではないが一部の工事が、2週間ほど後ろ倒しになったりもしました。建設業にとって、工期というのは契約上非常に大きなウエイトを占めますので、とにかく死守しなくてはと試行錯誤したところはあります。